
「排卵検査薬を使っているのに、なかなか妊娠しない…」と悩んでいませんか?
妊活を始めて、排卵検査薬を使うようになった方も多いのではないでしょうか。
「陽性になったらタイミングを取ればいいのかな?」
「陽性になった日にタイミングを取っているけれど、これで合っている?」
「毎月きちんと排卵検査薬を使っているのに、なかなか妊娠しない…」
このように、排卵検査薬を使っていても、本当に排卵のタイミングと合っているのか不安になることがあります。
排卵検査薬は、妊活に役立つ便利なアイテムです。
しかし、排卵検査薬が陽性になったことと、「その瞬間に排卵している」ということは同じではありません。
また、排卵日は毎周期まったく同じとは限らないため、検査薬だけでは分からないこともあります。
この記事では、排卵検査薬の仕組みや、陽性になったときのタイミングの取り方、婦人科を受診する目安について分かりやすく解説します。
排卵検査薬とは?
排卵検査薬は、尿中に含まれる【LH(黄体形成ホルモン)】を検出して、排卵が近づいていることを予測するための検査薬です。
排卵前には、LHが一時的に急激に増加します。
このLHの上昇を「LHサージ」と呼びます。
排卵検査薬は、このLHサージを捉えることで、
「そろそろ排卵が近づいている可能性があります」
というタイミングを知るために使用します。
妊活中、自分で排卵のタイミングを予測する方法として活用されています。
排卵検査薬=排卵日を確定する検査ではありません
ここは非常に大切なポイントです。
排卵検査薬が陽性になったからといって、
「今まさに排卵している」
という意味ではありません。
排卵検査薬はあくまで、LHの変化から排卵が近づいていることを予測するものです。
そのため、
「陽性になった日だけがタイミングを取る日」
と決めつけるのではなく、排卵が近づく時期を意識してタイミングを取ることが大切です。
排卵検査薬が陽性になったら、いつタイミングを取る?
妊娠するためには、卵子と精子が出会う必要があります。
そのため、排卵した後だけを狙うのではなく、排卵前からタイミングを取っておくことが重要です。
排卵検査薬が陽性になった場合は、その日だけに限定せず、前後の時期も含めてタイミングを考えてみましょう。
例えば、
- 排卵検査薬が陽性になった日
- その翌日
- 陽性になる前の、排卵が近いと考えられる時期
などを意識する方法があります。
ただし、排卵検査薬の反応の仕方や排卵のタイミングには個人差があります。
そのため、「陽性になった○時間後が必ず排卵」というように、一律に考えることはできません。
「陽性の日だけ」にこだわりすぎなくても大丈夫
妊活中は、
「今日は陽性じゃなかったからタイミングを取らなくていい」
「陽性になったから今日だけは絶対にタイミングを取らなければ」
と、検査結果に一喜一憂してしまうことがあります。
しかし、妊娠しやすい時期は排卵日当日だけではありません。
排卵が近づく時期をある程度広く捉えて、無理のない範囲でタイミングを取ることが大切です。
排卵検査薬を使っていてもタイミングがずれることはある?
「排卵検査薬を使っているのだから、排卵日は分かっているはず」
と思うかもしれません。
しかし、実際には排卵検査薬だけでは判断しにくいケースもあります。
排卵日は毎周期同じとは限りません
例えば、普段は28日周期だからといって、毎回必ず同じ日に排卵するとは限りません。
体調やホルモンの状態などによって、排卵のタイミングが前後することがあります。
そのため、
「生理開始から14日目=必ず排卵日」
と考えるのはおすすめできません。
LHが上昇しても、実際の排卵を直接確認できるわけではありません
排卵検査薬が確認しているのは、尿中のLHの変化です。
一方、実際に卵胞から卵子が排出されたかどうかは、排卵検査薬だけでは確認できません。
つまり、
排卵検査薬は「排卵の予測」には役立ちますが、「排卵したことの確認」とは別のもの
なのです。
検査薬の使い方によっても結果が変わることがあります
検査する時間帯や尿の濃さなどによって、判定に影響する場合があります。
また、排卵検査薬によって判定方法や使用方法も異なります。
使用する場合は、必ず製品の説明書を確認しましょう。
排卵日をより正確に知るには?
「排卵検査薬を使っているけれど、タイミングが合っているのか分からない」
そんな場合には、婦人科で排卵の状態を確認するという方法があります。
婦人科では、超音波検査を使って卵巣の中にある卵胞の成長を確認します。
卵胞がどのくらい成長しているかを確認しながら、排卵が近づいているかを判断します。
排卵検査薬と超音波検査の違い
排卵検査薬は、自宅で手軽に排卵のタイミングを予測できることがメリットです。
一方、婦人科の超音波検査では、卵胞そのものの成長を確認できます。
そのため、
「自分で予測する」ことと「実際の卵胞の状態を確認する」ことには違いがあります。
排卵検査薬を使っていても、
「いつ排卵しているのか分からない」
「毎回タイミングが合っているか不安」
という方は、一度婦人科で確認してみるのもよいでしょう。
排卵検査薬を使っているのに妊娠しない場合の受診の目安
排卵検査薬を使ってタイミングを取っていても、すぐに妊娠するとは限りません。
妊娠には、排卵のタイミングだけでなく、卵子・精子・卵管・子宮など、さまざまな要素が関係しています。
そのため、
「タイミングが合っていないから妊娠しない」
とは限りません。
例えば、
- 排卵しているか確認したい
- 排卵検査薬が陽性にならない
- 生理周期が不規則
- 排卵日が毎回大きく違う
- 排卵検査薬の陽性時期と予想していた排卵日が合わない
- タイミングを取っているのに妊娠しない
- 妊活について一度相談してみたい
という場合には、婦人科に相談することをおすすめします。
「まだ病院に行くほどではない」と思っていませんか?
妊活の相談というと、
「何年も妊娠しない人が行くところ」
と思っている方もいるかもしれません。
しかし、婦人科では、
「自分の排卵について知りたい」
という段階から相談することができます。
排卵の状態を確認したり、必要に応じて検査を行ったりすることで、自分の体の状態を知るきっかけにもなります。
「自己流のタイミングで合っているのか分からない」という不安を抱えたまま続けるより、一度相談してみることで安心できることもあります。
よくある質問
Q. 排卵検査薬が陽性になった日は、必ずタイミングを取った方がいいですか?
A. 陽性になった日は、排卵が近づいている可能性があるため、タイミングを考える上で参考になる日です。
ただし、陽性になった日だけに限定する必要はありません。
排卵前後の時期を考慮して、無理のない範囲でタイミングを取ることが大切です。
Q. 生理周期が28日なら、14日目が排卵日ですか?
A. 必ずしもそうとは限りません。
「28日周期なら14日目が排卵日」と言われることがありますが、排卵のタイミングには個人差があります。
また、同じ方でも周期によって排卵日が前後することがあります。
Q. 排卵検査薬が陽性になっているのに妊娠しません。
A. 排卵検査薬が陽性になることと、妊娠することは別のことです。
妊娠には、排卵だけでなく、卵管の状態や精子の状態、子宮の状態など、さまざまな要素が関係します。
タイミングを取っているのに妊娠しないことが続く場合は、排卵以外の原因がないかも含めて婦人科で相談してみましょう。
Q. 排卵検査薬を使っていても、婦人科を受診していいですか?
A. もちろんです。
「排卵しているか確認したい」「タイミングが合っているか知りたい」という相談でも受診できます。
超音波検査などで卵胞の成長を確認しながら、排卵のタイミングを見ていくこともできます。
妊活を頑張っているあなたへ
排卵検査薬を毎月使っているのに、なかなか妊娠しない。
そんなとき、
「タイミングの取り方が悪いのかな」
「検査薬の使い方を間違えているのかな」
「自分の体に何か問題があるのかな」
と、自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。
でも、妊娠できないことを、タイミングの取り方だけのせいにする必要はありません。
排卵のタイミングには個人差があります。
そして、妊娠には排卵以外にもさまざまな要因が関係しています。
だからこそ、
「排卵検査薬を使って頑張っているけれど、本当に合っているのか分からない」
というときは、一人で悩み続けなくても大丈夫です。
婦人科で排卵の状態を確認することで、今まで分からなかったことが見えてくる場合があります。
まとめ|排卵検査薬だけで不安なときは婦人科へ相談しましょう
排卵検査薬は、排卵が近づいていることを予測するための便利な方法です。
一方で、
- 排卵検査薬が陽性=その瞬間に排卵している、ではない
- 排卵日は毎周期同じとは限らない
- 排卵検査薬だけでは実際に排卵したかどうかを確認できない
- 妊娠には排卵以外にもさまざまな要因が関係する
ということを知っておくことが大切です。
「排卵検査薬を使っているけれど、タイミングが合っているか不安」
「毎月タイミングを取っているのに妊娠しない」
「自分の排卵について一度確認してみたい」
そんな方は、婦人科で相談してみてはいかがでしょうか。
自分の体の状態を知ることは、妊活を進める上で大切な一歩です。
中林レディースクリニックでは、妊活中の方のご相談をお受けしています。
排卵やタイミングについて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

医療法人社団 中林産婦人科クリニック 理事
中林レディースクリニック 院長
<資格・免許・役職等>
医学博士
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医 ほか
<研究分野・専門分野>
生殖内分泌(卵巣機能)、周産期(胎盤機能)
神戸大学ならびに米国スタンフォード大学で卵巣機能、卵胞の成長について研究を重ねた。とくに排卵を促す黄体ホルモンの受容体の研究は高く評価され、2012年ノーベル化学賞をとられたDr. Kobilka との共著が2編ある。さらに、1930年に発見されてその受容体が不明であった、妊娠分娩に関わるホルモンのリラキシンの受容体を同定してサイエンス誌に掲載された。また甲状腺ホルモン以外に新しい甲状腺を刺激するサイロスティミリンを発見して話題になった。胎盤機能に関しては、神戸大学で中林グループの長として、6人の医学博士の学位の指導を行い、一流雑誌に掲載された。
<メッセージ>
スタンフォード大学と神戸大学で生殖医療の研究をしてきた高い専門性を背景に、生殖専門医として確かな治療を実践してきております。当院は先進医療を行える施設として、日々不妊治療と向き合っています。
姫路駅直結のフェスタビル北館2階の全フロアに不妊治療に特化した機器を導入し充実した設備で、質の高い不妊治療を患者さんにしっかりと寄り添って実践していきたいと思っております。
