
タイミング法について、こんなお悩みはありませんか?
「妊活を始めたけれど、排卵日がよくわからない」
「自己流でタイミングをとっているけれど、なかなか妊娠しない」
「病院で行うタイミング法って、どんな治療なの?」
このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
妊活では「排卵日に合わせて夫婦生活を持つこと」が大切だと聞いたことがあるかもしれません。
しかし、排卵日は毎回同じとは限らず、基礎体温や排卵検査薬だけでは正確な排卵のタイミングを把握する
ことが難しい場合もあります。
そこで、不妊治療の最初のステップの一つとして行われるのが「タイミング法」です。
今回は、タイミング法とはどのような治療なのか、どのように排卵日を予測するのか、治療を始める前に知っておきたいポイントについてわかりやすく解説します。
1.タイミング法とは?
タイミング法とは、排卵のタイミングを予測し、妊娠しやすい時期に夫婦生活を持つ方法です。
自然妊娠を目指す方法の一つで、不妊治療の初期段階で行われることが多い治療です。
自己流の妊活では、基礎体温や排卵検査薬などを使って排卵日を予測します。
一方、医療機関で行うタイミング法では、超音波検査などを利用して卵胞の成長を確認し、排卵のタイミングをより詳しく予測します。
そのため「排卵日がいつなのかわからない」という方にとっては、医療機関でタイミング法を行うメリットがあります。
2.タイミング法ではどのように排卵日を予測する?
タイミング法では、主に超音波検査などを使って卵胞の成長を確認します。
超音波検査で卵胞を確認
卵巣の中では、卵子を包んでいる「卵胞」が成長します。
超音波検査で卵胞の大きさなどを確認しながら、排卵が近づいているかを判断します。
必要に応じてホルモン検査などを組み合わせることもあります。
排卵のタイミングに合わせる
排卵が近いと判断されたら、妊娠しやすいタイミングを医師からお伝えします。
場合によっては、排卵を促すための薬を使用することもあります。
3.タイミング法の治療の流れ
当院中林レディースクリニックでは、次のような流れで進めます。
STEP1 月経が始まったら卵胞の成長を助けるお薬を内服
月経周期やこれまでの妊活状況などを確認し、卵胞の成長を助けるお薬を内服します。飲み方は薬によって異なりますが、月経開始日3~5日目から数日間内服していただきます。
STEP2 卵胞の成長を確認
排卵前にあたる月経開始日から10~12日目あたりに、超音波検査で卵胞の大きさを確認します。
STEP3 排卵日を予測
卵胞の成長や必要に応じた検査結果から、排卵のタイミングを予測し、医師からタイミングをとる日をお伝えします。
STEP4 タイミングをとる
医師が予測した排卵のタイミングに合わせて夫婦生活を持ちます。
STEP5 排卵確認
着床の時期(黄体期)にきちんと排卵しているかの確認と、排卵の質を評価するため黄体ホルモンの値を調べます。
STEP6 妊娠判定
月経予定日を1週間過ぎても月経が来ない場合は妊娠検査薬を実施します。陽性の場合は産科で受診していただきます。
陰性だった場合、あるいは月経が始まったら受診していただき、この流れを月経周期ごとに繰り返しながら、妊娠を目指します。
4.タイミング法はどんな方に向いている?
タイミング法は、すべての方に適しているわけではありません。
例えば、
・排卵が確認できる
・卵管に大きな問題がない
・精液所見に大きな問題がない
・年齢や妊活期間などを考慮して自然妊娠を目指すことが適切
といった場合に検討されます。
一方で、35歳以上の方、精子の状態、子宮卵巣に疾患を抱えており早期妊娠を推奨されている方など、タイミング法の次のステップ「人工授精」を早めに検討したほうがよいケースもあります。
そのため、タイミング法を始める前に必要な検査を受け、ご自身の身体の状態を知ることが大切です。
5.タイミング法から次の治療へ進む目安
「タイミング法は何回くらい続ければいいの?」
と疑問に思う方も多いでしょう。
治療を続ける期間や次のステップへ進むタイミングは、年齢や不妊の原因、検査結果、妊活期間などによっ
て異なります。
例えば、
「何周期かタイミング法を行っても妊娠しない」
「年齢を考えると、できるだけ早く妊娠を目指したい」
「検査で妊娠しにくい原因が見つかった」
といった場合には、人工授精や体外受精など、次の治療を検討することがあります。
大切なのは、「タイミング法を何回やればよい」と一律に考えるのではなく、現在の身体の状態や年齢、こ
れまでの治療経過を踏まえて治療方針を決めることです。
6.タイミング法についてよくある質問
Q. タイミング法と自己流の妊活は何が違いますか?
自己流の妊活では、基礎体温や排卵検査薬などを使って排卵日を予測します。
医療機関で行うタイミング法では、超音波検査などで卵胞の成長を確認しながら排卵のタイミングを予測す
るため、より詳しく身体の状態を確認できます。
Q. タイミング法は痛いですか?
タイミング法そのものは、基本的に痛みを伴う治療ではありません。
卵胞発育や排卵の確認などのために超音波検査を行うときに、患者様によって痛みを伴う方がいらっしゃいます。
Q. タイミング法を始める前に検査は必要ですか?
必要な検査は患者さんの状況によって異なりますが、妊娠しにくい原因を確認するために、ホルモン検査や超音波検査、卵管の検査、精液検査などを行うことがあります。
原因を確認したうえで治療方針を決めることが大切です。
Q. タイミング法を続けても妊娠しない場合はどうすればいいですか?
年齢や検査結果、治療期間などを考慮して、人工授精や体外受精などへのステップアップを検討します。
「もう少しタイミング法を続けるべきか」と迷った場合も、医師に相談してみましょう。
さいごに
妊活をしていると、
「今月こそ妊娠できるかな」
と期待する一方で、生理が来るたびに落ち込んでしまうこともあります。
自己流でタイミングをとっていても、
「排卵日が合っているのかわからない」「夫婦生活のタイミングがうまく合わない」
と悩んでしまう方も少なくありません。
妊活は、頑張れば必ずすぐに結果が出るものではありません。
だからこそ、一人で悩み続けるのではなく、医療機関で身体の状態を確認しながら妊娠を目指すことも選択肢の一つです。
「まだ不妊治療を始めるほどではない」と思っている方でも、まずは相談や検査から始めることができます。
8.まとめ
タイミング法は、排卵のタイミングを予測し、妊娠しやすい時期に夫婦生活を持つ不妊治療の方法です。
超音波検査などで卵胞の成長を確認することで、自己流の妊活よりも詳しく排卵のタイミングを予測できます。
ただし、タイミング法が適しているかどうかは、年齢や卵管・卵巣の状態、精液所見などによって異なります。
妊活をしていて、
「排卵日がわからない」
「なかなか妊娠しない」
「自分に合った妊活方法を知りたい」
と感じている方は、一度婦人科・不妊治療専門クリニックへご相談ください。
早めに身体の状態を知ることが、これからの妊活を考える第一歩になります。
